「AI疲れ」とミニマリズム
「なぜか分からないけど疲れている。」もしかすると、それはAI疲れかもしれません。いや確実にAI疲れです。しかも疲れだけではなく時間の経過が早く感じる現象がありませんか?仕事でも、プライベートでも、AIを使い倒している僕は気づきました。今回は、根本原因とAI疲れの解消法を書き記したいと思います。AI疲れの原因まずは根本原因です。なぜ解消法だけ紹介しないのかというと、原因を理解しておかないと柔軟に対処できないからです。AIは常に進化していきます。だから疲れる原因を知っておくことで自分の体を対応させていくことが可能になります。そして原因は大きく分けて4つあると考えます。1. マルチタスクパーティー状態AIを動かしている「応答待ち」の時間に、さらにAIを動かし、または別作業を挟み、また戻って確認する。というのを一日中繰り返していたことがありますが、本当にドッと疲れます。これはマルチタスクを行なっているようで、ただ脳のスイッチを次々切り替えているだけ。だから脳が疲労していく。「Instagramを開いてチェックして、次はX、さらにTikTok開いて…」正直この行為とあまり変わらないと感じています。エージェントを裏で並行して回していても、「確認する」作業は消えません。脳に無理な労働をさせているのと同じなのです。2. 情報過多・判断疲れ何かの判断に迷った時、まずAIに聞くことは多いかと思います。プライベートな相談から、仕事上の重要な選択・判断。AIは1聞いたら10返してくれます。しかし聞けば聞くほど、より多くの選択肢が返ってくるので、結局は自分の判断が必要です。「読む」「考える」「判断する」このラリーが多くなればなるほど脳は疲労し、疲れるのは当然です。3. 「使える」という事実そのものがプレッシャーになる使わない理由がない便利さは、裏を返せば「常時使うべきという無言の圧力」でもあるということ。つい先日、僕が参画している企業の全体ミーティングがあり、その時に営業チームの方がエンジニアチームに向けて「AIの活用方法がいまいち分かりません。提案文章の作成などにしか使用できていないんです」と相談している場面がありました。これは「使わなければならない」という圧力であり、使えていないことへの恐れであると感じたのです。そのようなプレッシャーが常にかかっていると、精神的に疲れるだろうなと思いました。特に真面目で完璧主義の人はそうでしょう。もちろん、企業によってはAIに結構なお金を払っているから「必ず使え」という理屈は理解できる。日常ではSNSで他人のAI活用状況も見えてしまう。「AIを使いこなせていない自分はダメ」と自己肯定感が下がってしまう人もいるのではないでしょうか。「使わない」という決断にすら意思力がいるのです。4. 効率化して時間ができても、その分他のことをして疲れるパーキンソンの第一法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」の通り、AIで業務効率化して浮いた時間を確保できても、その時間もさらに使ってしまうパターンです。セルフブラック企業という感じですね。実際僕の例ですが、日々の単純作業を自動化して時間が浮いたのに、その時間でYouTubeをダラダラ見てしまったり、やらなくていいことまでやったり、ということをしていました。効率化することは良いことですが、浮いた時間で何をしたいのか・疲れとの向き合い方を決めておかなければ逆効果になってしまういい例です。解消する方法「そもそもAIをほぼ使ってないよ」って方はスルーしてください。日常である程度AIを使用していて、なんか疲れているという方は参考になるかと思います。AIを使う・使わない箇所をルール化する「これには使わない」をルール化することで、意思決定コストを下げる方法です。例えば僕の場合、記事の各作業に関しては最終チェックの工程でしかAIは使用しません。そしてAIの指摘に関して、軽度なものしか採用しないことにしています。何でもかんでも使うと、その分の判断コストがかかるので、自分の中の判断軸を決めておくことをオススメします。使わない時間を確保するAIデトックスならぬ、脳休息法です。例えばノートに思いついたことを書いてみたり、瞑想でもいいですね。AIを使いたくなったとしても使わないこと。これが脳を回復させる貴重な時間になるということです。1つのことに集中する時間を設けるAIをしっかり使うのであれば、ONとOFFを分けると良いです。そして必ず1つのことだけに集中するのが重要です。記事を書きながら、裏でAIを回して開発、とかはNGです。記事を書き終わってから開発に着手するようにしています。さらに僕の場合はポモドーロタイマーで管理し、30分集中したら5分休み、また30分、とサイクルを組んでいます。こうすることでAIに振り回されるのを防げます。コツは、終了のタイマーが鳴ったらいかなる場面でも休憩すること。キリがいいところまで続けるのはNGです。「使わなくてもいい」選択を受け入れる業務で使っている方は特に「使わないと損」という圧があるかと思いますが、使わない選択肢を受け入れてみましょう。使うところはしっかりと活用し、無理に使おうとしない。これだけで心と体も楽になります。心と体のバランスを保とう前提として「人間は機械ではない」ということを忘れてはいけません。AIは24時間働けますが、人間は違う。なのに無意識のうちにAIのスピードに合わせようとしていたことで、疲れていたのです。効率や生産性は大切ですが、心身の健康と幸福度を保って生活するほうが大事です。AIと付き合ううえでは「どれだけ進んだか・どれだけ使えているか」よりも「自分自身が消耗していないか?」を基準にするべきだと考えています。